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西諸ブロック事例検討会のご報告

平成31年1月12日(土)に「西諸ブロック事例検討会」が園田病院にて開催され、当日は4事例の発表がありました。
1事例目は、「脳梗塞を呈し起居動作獲得のために環境設定を行いQOL向上が図れた一症例」をテーマに、身体機能の回復がプラトーに達した症例に対し作業療法士が環境設定など離床へのきっかけを提供する事により、病棟内での活動性が向上し、症例のQOL向上に繋がったという事例発表でした。
2事例目は、「長期療養中で臥床傾向にある統合失調症を呈した患者様を担当して」をテーマに、統合失調症の陽性症状が見られる症例に対し、小グループ活動での成功体験を重ねた事で活動参加に改善が見られたという事例発表でした。
3事例目は、「BPSD改善と介助負担軽減を試みて」をテーマに、認知症を呈する症例に対し竹内式認知症ケアを実践し、水分量、歩行量、栄養、自然排便の4項目に着目しアプローチする事で、認知症状、ADL状況に改善が見られたという事例の発表でした。
4事例目は、「自己評価表にて自宅での運動習慣の改善とモチベーションが向上した事例」をテーマに、自発的な運動の少ない症例に対し自己評価表を用いる事で、目に見える形での達成感が得られた事で、自信の獲得へと繋がり、運動習慣だけでなくモチベーションの改善に繋がった事例の発表でした。
また、発表後の質疑応答では事例発表に対して、環境設定後の動作指導の内容や自己評価表の内容など、作業療法士として症例との関わりついて様々な質問があり、参加された作業療法士の意見交換の場とする事ができました。今後も事例検討会や研修会を通し、知識や西諸ブロックにおける作業療法士の連携を深めてまいりたいと思います。
                    
医療法人相愛会
介護老人保健施設 相愛苑
作業療法士 玉木 俊宏

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