会員各位
平成28年4月17日
一般社団法人 宮崎県作業療法士会
会 長 四本 伸成
会員の皆様、日頃より一般社団法人宮崎県作業療法士会の活動にご協力いただき誠にありがとうございます。
さて、4月14日より熊本県から大分県にかけての地震災害が続いていることはご承知のことと存じます。この度、大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議会(JAPAN REHABILITATION ASSISTANCE TEAM:JRAT)から災害ボランティア派遣員の養成がございました。JRATには一般社団法人日本作業療法士協会が所属しておりますので、都道府県作業療法士会も所属しております。
4月14日、熊本県大規模地震に災害救助法が適用されたことを受け、翌日4月15日に東京都港区PT協会田町カンファレンスルームを拠点としてJRAT対策本部が立ち上がり、あわせて熊本JRATが活動を開始しました。
更に、4月16日、熊本JRATから宮崎JRATへ正式に支援派遣要請の依頼がありました。4月16日10時に宮崎JRAT本部を設置。設置場所は宮崎PT事務局、宮崎市霧島2ー62ー2です。事務局には常時、スタッフが待機しています。現在、宮崎、鹿児島のJRATメンバーが現地に向かいました。宮崎からは熊本JRATの本部機能のサポート目的に、中部病院の鈴木Drと山下PTが行かれました。
宮崎県POS各士会には派遣要請の体制調整をお願いしたいと宮崎JRATから連絡を受けています。
リハの視点からの廃用症候群予防、環境調整等目的の派遣依頼がきます。
OTとしての具体的支援として、例えば、
【避難所の環境整備・環境調整】
・つまずき防止のための補正
・日常生活関連動作の動線を考えた床上配線整理
・風呂やトイレの手すり設置、滑り止めマット設置 など
【生活不活発病の予防】
・活動性や興味関心を引き出す作業(体操、手工芸、屋外散歩など)の実施
・交流団欒スペース、図書スペース、子供スペース等の確保設置
・一日のスケジュール作成などメリハリのある生活リズムの促進 など
【避難所および在宅・仮設住宅における身体機能が低下した高齢者・障がい者への個別対応】
・身体状況、各種疾患、症状の確認、評価、リハビリテーションニーズの把握とリハビリテーションの継続
・ADLの低下に対する日常生活動作支援
・杖、靴の歩行補助具、腰痛ベルトなど関節保護具のニーズ調査、用具の提供と適合
・車椅子調整、ベッド調整、カットアウトテーブルなどの作成 など
【避難所および在宅、仮設住宅における精神機能が低下した高齢者・障がい者への個別対応】
・統合失調症者の不安解消および現状把握のための相談と支援
・うつ病者の生活状況の聞き取りと支援
・生活不活発病者、抑うつ傾向者に対する心身的ケアと役割提供 など
が考えられます。
JRAT宮崎に参加されたい方は、災害派遣登録(1).pdfにご記入の上、桜川淳也先生のメールjboy7kyouwa@gmail.comまで返信してもらうようお願いします。
現時点では派遣の日時や場所等は未定です。移動方法等も含め、登録後に調整することになります。
まず、派遣に関しては、当然勤務先の承諾が必要になります。JRAT宮崎に参加されたい方は、勤務先にお伝えし事前に準備しておいてください。公文書等が必要な方は災害派遣登録(1).pdfにご記入ください。保険等に関してはJRAT本部での規約があると思いますが、今は分かりません。
会員の皆様、ご勤務先のご都合がございますので、行きたい気持ちは十分に分かりますが、ご無理のないようにご判断いただければと思います。士会活動へのご理解のほどよろしくお願い申し上げます。