令和6年11月29日(金)に今年度第1回目となる延岡・日向ブロック研修会を開催しました。延岡・日向ブロックでは、これまで会員相互の親睦や施設間の連携を深める事を目的に研修会を行ってきましたが、新型コロナウイルスの流行以降、オンラインでの研修が主流となり、昨年度より対面とオンラインでのハイブリッド形式で各病院・施設での研修を行ってきました。そのような状況の中、コロナ禍後初めて完全対面という形でブロック研修会を実施することとなり記念すべき研修会となりました!
そんな記念すべき研修会は、延岡市のNPO法人SUNクラブひまわり 児童発達支援センター あはは 様で開催されました。今回の研修会テーマは、今年度初めに県内のブロック全体を対象にアンケートを行い、アンケートの回答をもとに決定したテーマでした。「子どもの発達支援について」というテーマで、保育所や小学校への訪問など地域支援に関わられている作業療法士の古川みゆき先生に講師を務めていただきました。
数年ぶりの完全対面での研修という事もあり、研修会場のレイアウトや当日の流れ、受付場所など、事前の打ち合わせを何度も行い研修会当日を迎えました。延岡・日向ブロックから8名の方が参加され、初めてブロック研修会に参加されるという方もいらっしゃいました。加えて研修会場である児童発達支援センターの職員の方々のご厚意により会場設営にもご協力いただき、とても和やかな雰囲気の中、円滑に研修会を行うことができました。
まず初めに児童発達支援センターあはは 園長 隈江 薫 様から施設の紹介をお話いただきました。センターが担う事業や延岡市での支援の流れ、親御さんの心情に寄り添った関わりをご説明いただきました。その後、作業療法士の古川みゆき先生より、発達分野でのアセスメントツールや実際に関わっている事例を通して感覚遊びの方法や、就学にむけて他機関との連携について分かりやすくご講義いただきました。講義の後は、園で使用している感覚遊びや遊具の使い方を実際に体験し、とても貴重な機会となりました。
研修会を通して、児童発達支援センターの役割や発達障がいと診断されたお子さんとご家族を支援する流れ、さらには地域の保育園や小学校への訪問など地域支援の実際を知り、改めて福祉や保健・教育現場での作業療法の必要性や可能性を感じる機会となりました。協会の示す2025 年度重点活動項目の特別重点項目にある5歳児健康診査における作業療法士の参画の推進を始め、人々の健康と幸福を促進するために、延岡・日向ブロックでは今後も様々なテーマの研修会を企画し、自己研鑽の場・つながりの場を提供していきたいと思います。
最後に今回の研修会にあたり、快くお引き受けいただいた児童発達支援センターあはは 園長 隈江様、講師の古川様 施設職員の皆様、研修会に参加してくださった皆様に感謝申し上げます。
延岡・日向ブロック長
延岡リハビリテーション病院 訪問看護ステーションはまかぜ
作業療法士 持永翔太