去る、平成30年2月2日から2月15日の2週間を通して、県内の士会員が所属する全施設及び自宅会員の皆様に、災害を想定した連絡訓練(会員の安否確認と施設状況確認)を実施しました。また、本年度は、日本作業療法士協会で開催する災害訓練(トライアル)も兼ねた訓練でした。
訓練の手順は、昨年度と同様であり ~ブロック内連絡網を用い、メール登録施設へ「被災状況報告書」についてのメール発信 ~県士会員が所属している施設へ、県士会事務局より「被災状況報告書」をFAX発信(自宅会員へは、郵送) ~最後に、メールもしくは、FAXでの返信確認が出来ていない施設(自宅会員)へは、電話にての確認を行いました。以上の~~~の段階を踏みながら実施しました。
結果、被災状況を確認連絡する事が出来た施設は100%(昨年度97.7%)であり、自宅会員は43%(昨年度74%)でした。過去、一度も達成した事のない100%(施設だけですが)を達成出来ました。本当に、ご協力ありがとうございました。
実際の災害時には、連絡手段が一旦途絶えます。そのため、連絡手段は、複数の手段を持つことが重要になります。当士会では、メール、FAX、電話と、様々な手段を通して県士会員の情報や施設状況を把握し、発災時には出来うる限りの支援を行いたいと考えています。今後は、自宅会員への連絡手段の確保をどのようにするのか、会員施設からの情報発信(メール、FAXにての返信率向上)についても、しっかりと考え、取り組んでいきたいと思っています。
現在、すでにご存じの通り、宮崎JRAT(宮崎大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議会)が、宮崎県リハビリテーション専門職協議会の支援のもと、立ち上がっています。実際に支援を行う際は、宮崎JRATとも連携を図りながら決まるものと考えています。宮崎JRAT主催で、年に1~2回 リハ3職種、医師、保健師、介護支援専門員、行政の担当者などに呼びかけ、多職種を交えた研修会が開催されています。平成30年3月25日には、“災害時の避難所活動の実際を学ぶ”として、研修会が開催されますので、皆様には是非参加頂き、災害時対応の知識を深める機会にして頂ければと思います。
最後に、災害時において、一番大切なものは正しい情報です。その情報も、より早く伝えることにより、対策・対応も早くなります。現在、年に1回の災害時を想定した連絡訓練ですが、是非、来年度以降も会員皆様のご協力をお願い致します。
また、今回の訓練に合わせて実施しました“会員実態調査”へのご協力も誠にありがとうございました。
ブロック担当理事 黒木俊光