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「第3回 宮崎大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議主催研修会(宮崎JRAT)」参加報告

平成29年3月11日12日の2日間、宮崎県総合福祉センターにて、「第3回 宮崎大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議主催研修会(宮崎JRAT)」~災害リハの実践を学ぶ 発災したら私たちに何が出来る?~が開催されました。
参加者は、90名を超えPTOTSTだけではなく、医師・歯科医師・保健師・介護支援専門員・行政職の方々も多く参加されました。OTの参加者は、20名であり、事前に各ブロック長にお願いしていましたので、全てのブロックから参加して頂く事ができました。
研修の目的は、災害リハについての理解を深めることはもちろん、“2次医療圏毎に顔の見える関係を作る”ことも重要視しており、グループワークでは2次医療圏毎に分かれて行われました。そして、その地域で予測されている実際(南海トラフ地震発生時)の被害想定に基づき、より具体的に、災害時にはどのような事を考え動く必要があるのかを、発災初期から復興期に至るまで期間別に分けて考え、それぞれの立場から意見交換を行いました。OTとして、避難所や仮設住宅の環境面へのアドバイスや、環境が変わったことに対する活動性が低下した方への評価や身体を動かすことのきっかけをどのように作るかなどの意見が出ていました。また、OTという枠で考えるのではなく、リハ専門職としてどのような対応を行う必要があるかを考えさせられる研修会でした。
終了後に回収したアンケートからも、「個人・病院・施設・地域それぞれの対応について考え、またディスカッションで自分が何をしなければならいのかが分かった」「各自治体との連携や、準備などが必要だな~と思いました」「有事を想定した各専門職団体が、その対応を常日頃から検討を行う必要性を感じました」「発災を想定し、今のうちからできること(PTOTST毎、ブロック単位での連絡方法の確認、安否確認訓練やサテライトメンバーの選出、事業所リスト等)を準備していく必要があるなと感じました」など、具体的に何を今から行う必要があるのか考える機会となった参加者が多いようでした。
今回、災害リハを考える研修会に各専門職団体より参加者が集まり、2次医療圏毎に分かれて顔を合わせました。同じ地域の他職種との顔の見える関係は、平時では“地域包括ケアシステム”としても重要でもあり、その時(南海トラフ地震は、30年何内に70%の確率で発生すると言われています)においても必ず活きてきます。宮崎JRATが行う研修会は、自分自身がどのように動く事ができるのか、何ができるのかを考える事が出来る研修会だと思います。是非、来年度に計画される研修会への参加と、今後の宮崎JRATへのご協力をお願いいたします。

ブロック担当理事 黒木俊光(宮崎JRAT幹事)

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