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地域ケア会議に資するステップアップ研修会 報告

12月18日(日)に潤和会記念病院にて「地域ケア会議に資するステップアップ研修会」が開催されました。
今回は、MTDLP委員会の方々が、各市町村で始まりつつある「地域ケア会議」に参加できる人材の育成のため、初の試みとして行った研修会でした。
内容としましては大悟病院の辻美和先生による「地域ケア会議に必要な認知症の知識」として60分の講義がありました。
認知症の有病率、推移から認知症の種類、それぞれの特徴、対応を講義してくださり、大変分かりやすく勉強になりました。60分の講義時間では足りない内容をまとめてくださっており、機会があればまた研修会を開催してほしいと思いました。
私も、現在新富町の地域ケア会議に参加させて頂いていますが、認知症の分野になると「OT」という他職種の方の考えも強いようで意見を求められる場面があります。そのような状況ですので、講義はテーマの通り「地域ケア会議に必要な認知症の知識」でした。
その後、5グループに別れ事例検討が行なわれました。
デイサービス自由ヶ丘の濱田正貴先生が実際に経験された事例を通して「情報の分類シート」、ICFでの「確認シート」に情報をまとめ助言内容をグループでまとめていく作業を行ないました。グループでの討議も各グループの発表を聞いても自分では気付かなかった視点がたくさん聞かれ、有意義な時間でした。
最終まとめは藤元病院の四本伸成先生から行っていただきました。
事例の各問題点に対する的確な助言、また、「参加」の部分でのOTとしての視点の助言があり、大変勉強になりました。
辻先生もおっしゃられていたように、しっかりとした助言をしながら、本人に寄り添った、本人の気持ちを大切にしたOTとしての助言が出来るよう今後も自己研鑽していかなければならないと改めて感じました。
今後、各地域で「地域ケア会議」は開催されます。職場の協力体制は必要ですが、いつでも参加できる準備は可能だと思いますので、出来るだけ多くの皆様にこのような研修会に参加して頂ければと思います。
最後になりましたが、研修会の企画、準備をして頂きました委員の皆様、講師の皆様におかれましては本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

安藤 正徳

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